介護記録の要約をAIで作る!そのまま使えるプロンプト例文集

乱雑なメモがデジタルの光によって綺麗な報告書へ変換されていく、AI要約のイメージ図。 現場のノウハウ・記録術
膨大な介護記録の要約をAIが肩代わり。プロンプトを活用すれば、記録時間を大幅に短縮し、残業ゼロの現場を目指せます

介護記録の要約をAIで作る!そのまま使えるプロンプト例文集

こんにちは。介護AI戦略室、運営者のtaka careです。

「日々の介護記録や申し送りの要約に時間がかかって、毎日残業している……」「もっと早く、的確に記録をまとめる方法はないの?」
介護記録の要約をAIで作る例文や方法を探してここへ辿り着いたあなたは、現場の記録業務に強い負担を感じているのではないでしょうか。ここ、本当に気になりますし、何とかしたい課題ですよね。

厚生労働省の推計によれば、2040年度には約272万人の介護職員が必要になるとされており、人材不足は待ったなしです(出典:厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」)。
このギャップを埋める現実的な対策が、「AIを活用した記録業務の自動化・要約」です。

この記事では、現場でそのままコピペして使える「SOAP形式」「事故報告書」「ご家族向け月間報告」のAIプロンプト(指示文)例文を大公開します。さらに、匿名化のルールやChatGPT・Claudeなどのツール比較まで、実務目線で丁寧に解説します。

この記事でわかること

  • コピペOK!AIに的確な介護記録を作らせる「プロンプト例文」
  • SOAP形式、事故報告書、月間報告書を瞬時に要約する方法
  • 絶対NG!AI利用時に守るべき「個人情報の匿名化」ルール
  • 音声入力×AI要約で、夜勤の記録時間を半減させる実践テクニック

1. 介護記録をAIで要約するための基本ルールと匿名化

個人情報を保護する青い盾と、名前が「A様」などに置き換えられた匿名化書類のイメージ図。

AI活用の大前提は「個人情報を入れないこと」。A様、B様といった匿名化とオプトアウト設定で、安全な運用体制を整えましょう

AIに記録を作らせる前に、絶対に押さえておくべき「安全管理」と「入力のコツ」を整理します。ここを間違えると、思わぬトラブルにつながります。

AIへの「個人情報入力」は絶対NG!匿名化の鉄則

AI(ChatGPT等)を利用する際、最も注意すべきは情報漏洩リスクです。利用者の氏名や住所などの直接的な個人情報をそのまま入力してはいけません。

実際の情報(NG) AIへ入力する際の匿名化(OK)
山田 花子様(82歳) A様(80代女性)
〇〇市〇〇町1-2-3 自宅(または省略)
〇〇病院の鈴木医師 かかりつけ医

また、生成AIの設定画面で「チャット履歴とモデルのトレーニング(学習への利用)」を必ずオフ(オプトアウト)にしてください。これにより、入力データがAIの学習に利用されるのを防ぎます。

AIへの入力は「5W1Hの箇条書きメモ」で十分

AIに綺麗な文章を入力する必要はありません。現場で起きた事実を「誰が・いつ・どこで・何をした・どうなった」の5W1Hの箇条書きで入力するだけで、AIは見事な文章に要約してくれます。
※ただし、AIは事実を勝手に作り出す「ハルシネーション(もっともらしい嘘)」を起こすことがあります。AIの出力はあくまで「下書き」とし、最終確認は必ず人間の職員が行う(ヒューマン・イン・ザ・ループ)運用ルールを徹底してください。

2. 【実践】そのまま使える!介護記録のAIプロンプト例文集

プロンプトによって「SOAP」「事故報告書」「ご家族向け報告」が同時に生成されていくパソコン画面のイメージ。

SOAP形式から事故報告書まで、指示文(プロンプト)一つでAIが書き分けてくれます。現場のメモが、そのまま公式な記録へと早変わり

それでは、実際の業務で使えるAIへの指示文(プロンプト)のテンプレートをご紹介します。以下の【メモ】の部分を書き換えて、AIに送信してみてください。

① SOAP形式にまとめるAIプロンプト

多職種連携で重宝されるSOAP(主観的情報、客観的情報、評価、計画)形式も、AIなら一瞬で振り分けてくれます。

▼SOAP形式の要約プロンプト(コピーして使用)

あなたは経験豊富な介護福祉士です。以下の【現場メモ】をもとに、SOAP形式(S:主観的情報、O:客観的情報、A:評価、P:計画)で介護記録を作成してください。

【条件】
・Sは利用者の発言をそのまま記載。
・Oは数値や事実のみを客観的に記載。
・Aは専門的視点を含めた推測・評価を記載。
・Pは今後の具体的な対応策を簡潔に記載。
・専門用語を適度に使い、簡潔な文体にすること。

【現場メモ】
・14:00 食堂。A様(80代女性)
・おやつを拒否。「お腹が痛くて気持ち悪い」と顔をしかめる。
・顔面蒼白、冷汗あり。バイタル:体温36.5度、血圧110/70、脈拍85。
・すぐに看護師に報告。ベッドで横になってもらい様子観察中。

② 事故報告書・ヒヤリハットを作成するAIプロンプト

事故報告書は「事実関係」と「原因分析」「再発防止策」を論理的に書く必要があり、非常に時間がかかります。これもAIに構成させましょう。

▼事故報告書の作成プロンプト(コピーして使用)

あなたは施設の危機管理担当者です。以下の【事故メモ】をもとに、事故報告書の文章を作成してください。

【構成】
1. 発生状況(時系列で事実のみ)
2. 事故直後の対応
3. 原因分析(本人要因、環境要因、職員要因の視点で)
4. 再発防止策(明日から実行できる具体的な対策を2つ)

【事故メモ】
・深夜2:30。B様(90代男性)。
・訪室時、ベッドサイドの床に尻餅をついているのを発見。
・「トイレに行こうとして足がもつれた」とのこと。
・右膝に軽い発赤あり。痛みは強くない。バイタル正常。
・夜間はセンサーマットを使用していたが、電源が抜けており作動しなかった。

③ ご家族向け「月間報告(サマリー)」のAIプロンプト

ケアマネジャーやご家族へ送る月間報告は、専門用語を避け、温かみのある平易な言葉でまとめる必要があります。

▼月間報告(ご家族向け)の作成プロンプト(コピーして使用)

あなたはデイサービスの管理者です。以下の【今月の様子メモ】をもとに、ご家族に宛てた月間報告書の文章を作成してください。

【条件】
・専門用語は避け、ご家族が安心できるような温かみのある丁寧な言葉遣いにすること。
・「今月のご様子」「目標の達成状況」「来月へ向けての支援方針」の3段落構成にすること。
・文字数は300字程度。

【今月の様子メモ】
・C様(70代女性)。週2回利用。
・歩行訓練を頑張っており、杖なしで歩ける距離が少し伸びた。
・昼食は毎回完食。他の方と笑顔でお話しされることが増えた。
・来月からは、ご自宅での入浴に向けた動作訓練も取り入れたい。

3. 現場への導入ステップとAIツールの使い分け

スマートフォンの音声入力(波形)が、矢印を介して整った要約テキストに変換される比較イメージ。

スマホへの音声入力とAI要約を組み合わせれば、夜勤の記録時間は半分以下に。ChatGPTやClaudeを用途に合わせて使い分けましょう

ChatGPTとClaude、どちらを使うべき?

私の現場経験から言うと、ツールには以下のような使い分けがおすすめです。

  • ChatGPT:指示に忠実で、箇条書きの整理やフォーマット化(SOAPなど)が得意。
  • Claude:文章が非常に自然で、温かみのある日本語表現が得意。ご家族向けの報告書や、ケアプランの文章作成に最適。

スマホの「音声入力」×「AI要約」が最強の時短術

最も時間短縮効果が高いのが、スマートフォンの音声入力機能を活用した方法です。
介助の合間や移動中にスマホに向かって「14時、A様、おやつ拒否〜」と音声を吹き込み、そのテキストをそのままAIに投げて要約させます。
夜勤の巡回記録などをこの方法に切り替えるだけで、夜勤明けの記録作業時間が半分以下(例:1時間→20分)になったという現場の声も多くあります。

まとめ:AIは「記録」を終わらせ、「ケア」の時間を生む

書類作成が完了したタブレットを傍らに、笑顔で語らう介護スタッフとご利用者のイメージ。

AIに記録を任せるのは、サボるためではなく「目の前の利用者様と向き合う時間」を作るため。AIを味方につけて、心豊かなケアを実現しましょう

AIを活用した介護記録の要約について解説しました。

導入成功のポイント

  • 個人情報の匿名化(A様など)と、学習オフ設定を徹底する。
  • 箇条書きのメモ(5W1H)をAIに渡し、プロンプトで形式(SOAP等)を指定する。
  • AIの文章は必ず人間が最終確認(ファクトチェック)を行う。

AIは私たちの仕事を奪うものではなく、「面倒な事務作業」を肩代わりしてくれる心強いパートナーです。AIによって記録時間が短縮されれば、その分、利用者様と笑顔で向き合う時間や、職員がしっかり休む時間を増やすことができます。

まずは、夜勤記録やヒヤリハットなど、小さな業務からこの記事のプロンプトを試してみてください。AIと人の力で、より豊かなケアの現場を一緒につくっていきましょう!

※本文中のプロンプトや導入効果は目安です。AIツールの利用にあたっては、必ず所属する法人・事業所の情報セキュリティ規程およびガイドラインを遵守してください。

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