ケアプラン第2表を劇的に効率化!そのまま使えるAIプロンプト活用術

デジタルアシスタントのアイコンが浮かぶノートパソコンで、効率的にケアプランを作成するケアマネジャーのイメージ。 居宅介護支援・ケアマネ業務改善
膨大な時間がかかる第2表作成も、AIを「優秀な助手」として使いこなすことで、劇的にスピードアップできます

ケアプラン第2表を劇的に効率化!そのまま使えるAIプロンプト活用術

こんにちは。介護AI戦略室、運営者のtaka careです。

ケアマネジャーの業務のなかでも、「ケアプラン第2表(居宅サービス計画書(2))」の作成は特に頭を悩ませ、時間がかかる業務ですよね。アセスメントで得た膨大な情報から「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」を抽出し、長期目標・短期目標を設定し、具体的なサービス内容を文章化する……気づけば残業になっている、という方も多いはずです。

しかし最近では、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを使い、「ケアプラン第2表に特化したAIプロンプト(指示文)」を活用して、書類作成にかかる時間を劇的に削減するケアマネジャーが増えています。

この記事では、現場経験とAI活用の知見をもとに、今日からすぐに現場で使える具体的なAIプロンプトのテンプレートや、絶対に守るべき個人情報の取り扱いルール(介護DXの基本)をわかりやすく解説します。AIを「優秀な助手」として使いこなし、本来のケアマネジメント(利用者との対話や調整)に使える時間を取り戻しましょう。

この記事でわかること

  • コピペで使える!ケアプラン第2表作成用の「AIプロンプト」具体例
  • AIにニーズ抽出や目標設定(言い換え)をさせるテクニック
  • 絶対NG!AI利用時の個人情報漏洩を防ぐマスキングの鉄則
  • 厚生労働省の介護DX動向と、ケアプランAIの上手な付き合い方

1. ケアプラン第2表作成にAIを使う前の「安全な土台作り」

個人情報をマスキングした書類を保護するデジタルシールドと南京錠のアイコン。

AIを安全に使うための大原則は「個人を特定させないこと」。正しいマスキングの手法を身につけ、リスクをゼロにしましょう

AIプロンプトの具体的な使い方に入る前に、実務で安心して使うための基本ルールを整理します。特に「個人情報の保護」は、医療・福祉職として最も配慮すべきポイントです。

ケアプラン作成に使える主な生成AIツール

現在、無料で使える汎用的な生成AIツールにはいくつか種類があり、それぞれ得意分野が異なります。

  • ChatGPT (OpenAI):自然な文章作成や、壁打ち(相談形式)でのアイデア出しに強い。
  • Claude (Anthropic):長文の読み込みが得意で、自然で温かみのある日本語表現に優れている。ケアプラン作成に非常に適している。
  • Gemini (Google):Googleドキュメントなどとの連携がスムーズ。検索機能を用いた情報収集も得意。

まずは使い慣れたツールを一つ選び、「AIは完璧ではないため、最後は必ず人間のケアマネジャーが修正する」という前提で利用を始めてください。

【超重要】AIへの個人情報入力対策(マスキングとオプトアウト)

AIを安全に使うための最優先事項は、「個人が特定できる情報を絶対に入力しないこと」です。現場ではついアセスメントシートをそのまま貼り付けたくなりますが、これは情報漏洩のリスクがあります。

実際の情報(NG) AIに入力する際の記述例(OK)
山田 太郎、昭和〇年生まれ A様(80代男性)
東京都〇〇区〇〇町1-2-3 都市部の戸建て住宅(または省略)
〇〇病院、〇〇デイサービス かかりつけ医、通所介護事業所

また、ChatGPTなどのツールを使う際は、設定画面から「チャット履歴とモデルのトレーニング(学習への利用)」を必ずオフ(オプトアウト)にしてください。これにより、入力したデータがAIの学習に利用されるのを防ぐことができます。

厚生労働省の介護DXとAIの位置づけ

厚生労働省は、科学的介護情報システム(LIFE)や「ケアプランデータ連携システム」の推進など、介護DX(デジタルトランスフォーメーション)を強力に推し進めています。
(出典:厚生労働省 科学的介護情報システム(LIFE)について

国の方針としても、ICTやAIを活用して業務負担を軽減し、ケアの質を向上させることが求められています。AIはケアマネジャーから仕事を奪うものではなく、「書類作成の時間を短縮し、対人援助の時間を増やすための補完ツール」であると捉えましょう。

2. 【実践】そのまま使える!ケアプラン第2表AIプロンプト

タブレット上のAIチャット画面に、魔法の杖によってケアプランのニーズと目標が自動的に生成されていくイメージ。

「役割」「条件」「情報」をセットにしたプロンプトを使えば、AIは瞬時に専門的なケアプランの原案を作成してくれます

ここからは、実際にAIへ指示を出すための「プロンプト(指示文)」の具体例を紹介します。プロンプトのコツは、「AIにケアマネジャーという役割を与え、入力情報のルールと出力形式をガチガチに指定すること」です。

第2表の原案を一括生成する最強プロンプト

以下のアセスメント情報(【】の中身)を実際の利用者の状態(匿名化済み)に書き換えて、ChatGPTやClaudeにそのまま貼り付けてみてください。

▼ケアプラン第2表 自動生成プロンプト(コピーしてご使用ください)

あなたは経験15年の優秀な主任介護支援専門員(ケアマネジャー)です。
以下の【アセスメント情報】をもとに、ケアプランの第2表(居宅サービス計画書(2))の原案を作成してください。

【出力条件】
・「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」「長期目標」「短期目標」「サービス内容」の4項目を表形式(Markdown)で出力すること。
・ニーズは、身体機能、生活環境、心理状態、社会参加の多角的な視点から3〜4つ抽出すること。
・目標は「〜できるようにする」といった表現は避け、「〜できるよう支援する」「〜な状態を維持する」など、利用者の主体性と尊厳を尊重した前向きな表現(SMARTの法則を意識)にすること。
・各ニーズに対して、なぜその目標を設定したのかの「根拠」を1行程度で添えること。

【アセスメント情報】
・利用者:80代女性(要介護2)、独居。
・疾患・状態:変形性膝関節症により歩行時に痛みあり(杖歩行)。軽度のアルツハイマー型認知症(直前の物忘れあり)。
・ADL:排泄・食事は自立。入浴は浴槽のまたぎ動作に不安あり。買い物は近所のスーパーへ週1回行くが、重いものが持てない。
・本人の意向:「できるだけ長く今の家で、自分の足で生活したい。お風呂も自分に入りたい。」
・家族の意向:長女が週1回訪問。「転倒が心配なので、安全にお風呂に入らせてほしい。買い物も手伝ってあげてほしい。」
・検討しているサービス:通所介護(週2回、入浴・機能訓練)、訪問介護(週1回、生活援助・買い物代行)。

このプロンプトを使うと、AIは「入浴への不安」や「買い物の負担軽減」「転倒予防」といったニーズを整理し、専門的な言葉遣いで第2表のたたき台となる表を一瞬で作成してくれます。

目標設定の「言い換え」にAIを活用する

「目標の表現がいつも同じになってしまう」「利用者主体のもっと温かい表現にしたい」という場合もAIが活躍します。作成した目標案をAIに渡し、視点を変えて言い換えさせます。

▼言い換え用プロンプト例

「以下の目標を、①尊厳自立の視点、②安全配慮の視点、③安心安定の視点の3パターンで、利用者や家族にわかりやすい前向きな表現に言い換えてください。
【現在の目標】:自宅内で転倒しないようにする」

視点 AIによる言い換え例
① 尊厳自立 ご自身のペースで、住み慣れた自宅を自信を持って歩けるよう支援します。
② 安全配慮 生活環境を整え、ご家族も安心できる転倒リスクの少ない生活空間を維持します。
③ 安心安定 夜間や移動時の不安を和らげ、心穏やかに自分らしい生活リズムを送れるようサポートします。

3. サービス担当者会議の議事録(第4表など)への応用

手書きの乱雑なメモが、AIを通じて整然としたデジタル議事録に変換される様子の比較図。

会議の箇条書きメモをAIに渡すだけで、第4表や経過記録に使える高品質な議事録ドラフトが完成します

ケアプランの作成だけでなく、サービス担当者会議の議事録(第4表や経過記録)の作成もAIで大幅に時短できます。

会議の際にとった箇条書きの殴り書きメモをAIに渡し、「以下のメモから、①決定事項、②今後の課題、③各専門職の役割とアクション(期限)、のフォーマットで議事録を作成してください」と指示するだけです。
これにより、会議終了後すぐに議事録のドラフトが完成し、関係各所への共有が劇的にスピードアップします。

まとめ:AIは「たたき台」作成の最強の相棒

完成したケアプランの上で、スタッフの手とデジタルの光が重なり合う、未来のケアマネジメントのイメージ。

AIは「70点のたたき台」を作る相棒です。残りの30点にあなたの専門性と想いを乗せて、最高のプランを仕上げましょう

ケアプラン第2表の作成にAIプロンプトを活用するポイントをまとめます。

  • 個人情報の保護を徹底する:氏名や固有名詞は必ず記号(A様など)に置き換え、学習機能はオフにする。
  • プロンプトを型化する:「役割」「出力条件」「アセスメント情報」のセットをテンプレート化して使い回す。
  • 最後は必ず「人間の目」で確認する:AIはもっともらしい嘘(ハルシネーション)をつくことがあります。出力された内容がアセスメントと合致しているか、医療的な判断に誤りがないか、最終確認と修正はケアマネジャーの責任で行ってください。

AIが出力したものは、あくまで「たたき台の原案(70点の完成度)」です。そこに、あなた自身の経験や利用者への温かい想いを乗せて100点に仕上げていくのが、これからの新しいケアマネジメントの形です。ぜひ今日から、紹介したプロンプトを現場で試してみてください。

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