ケアマネージャーがしてくれること総まとめ|頼める範囲とAI活用による変化
こんにちは。介護AI戦略室、運営者のtaka careです。
介護が必要になったとき、最初に相談する相手が「ケアマネージャー(介護支援専門員)」です。しかし、実際にどこまで頼んでいいのか、何をしてくれる人なのか、正直よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ケアマネージャーが担う具体的な役割(してくれること)と、逆にお断りせざるを得ないこと(できないこと)を明確に整理します。また、後半では「AI活用が進むことで、ケアマネージャーの仕事がどう変わり、利用者にとってどんなメリットが生まれるのか」についても、私の現場経験を交えて解説します。
- ケアマネージャーに無料で相談できる範囲
- 「してくれること」と「できないこと」の明確な境界線
- AI活用によって増える「相談の時間」と質の向上
ケアマネージャーがしてくれること:5つの基本業務

ケアプラン作成から連絡調整まで、生活の設計図を描くケアマネージャーの仕事。
まずは、ケアマネージャーの仕事の全体像を把握しましょう。大きく分けて以下の5つがメイン業務となります。
1. ケアプラン(介護サービス計画書)の作成
これが最も重要な仕事です。利用者本人や家族の「こうありたい」という希望と、「できないこと」を丁寧に聞き取り、適切な介護サービスを組み合わせた計画書(ケアプラン)を作成します。
例えば、「お風呂に一人で入れない」「家族が日中不在で心配」といった課題に対し、訪問入浴やデイサービスなどの具体的な解決策を提案します。このケアプランがないと、介護保険サービスを1割〜3割負担で利用することはできません。
2. サービス事業者との連絡調整
ケアプランが決まったら、実際にサービスを提供する事業所(ヘルパー、デイサービス、福祉用具など)と契約の仲介や日程調整を行います。「月・水・金はデイサービス、火曜日は訪問介護」といったスケジュール調整も、すべてケアマネージャーが窓口になります。
3. 給付管理(お金の計算)
毎月、利用したサービスの費用計算を行い、国民健康保険団体連合会(国保連)へ請求手続きを代行します。利用者が複雑な計算をする必要はなく、決められた自己負担額を支払うだけで済むのは、この裏方業務があるからです。
4. 要介護認定の申請代行
初めての介護認定申請や、状態が変わったときの区分変更申請(要介護度の見直し)の手続きを代行します。役所への書類提出や、認定調査の日程調整などもサポートします。
5. モニタリング(定期訪問)
月に1回以上、利用者の自宅を訪問し、「サービスに満足しているか」「新たな困りごとはないか」を確認します。これをモニタリングと呼びます。状況が変われば、その都度プランを修正します。
ポイント:
ケアマネージャーは「介護の設計士兼コーディネーター」です。直接介護をするわけではありませんが、生活全体をプロデュースする役割を担っています。
「してくれること」と「できないこと」の境界線

正しいルールを知ることで、利用者とケアマネージャー双方の信頼関係が守られます。
ここが最も誤解されやすいポイントです。ケアマネージャーは「何でも屋さん」ではありません。制度上、できないことも明確に決まっています。
× ケアマネージャーができないこと(頼めないこと)
- 直接的な身体介護・家事援助:
食事介助、入浴介助、部屋の掃除、調理などはヘルパー(訪問介護員)の仕事です。 - 金銭管理・契約行為の代行:
通帳を預かっての支払い代行や、施設入居の連帯保証人になることはできません。(成年後見制度の領域です) - 通院の付き添い・運転:
原則として、ケアマネージャーが利用者を車に乗せて病院へ送迎することは禁止されています(白タク行為に該当する恐れがあるため)。 - ペットの世話・庭の草むしり:
介護保険の対象外となるため、対応できません。
注意:
「ついでに買い物に行ってきて」といった依頼は、善意で受けてしまうとトラブルの元になるため、基本的にお断りしています。制度のルールを守ることは、利用者とケアマネ双方を守ることにつながります。
○ ケアマネージャーに相談できること
一方で、相談できる範囲は広いです。「介護サービス以外」の悩みも受け止めてくれます。
- 「家族が介護疲れで限界かもしれない」
- 「将来のお金が心配」
- 「近所付き合いがなくなって寂しい」
こうした悩みを聞き、介護保険外のサービス(配食弁当、見守りサービス、地域のサロンなど)を紹介するのも大切な役割です。
ケアマネ業務とAI活用の未来|利用者へのメリット

AIが事務作業を担うことで、ケアマネージャーはもっと「あなた」と向き合えるようになります。
さて、ここからは当サイト「介護AI戦略室」として最もお伝えしたいテーマです。AI(人工知能)の活用は、ケアマネージャーの仕事をどう変え、利用者にどんな利益をもたらすのでしょうか。
AI活用で生まれる「相談の時間」
ケアマネージャーの業務は書類作成に忙殺されがちです。しかし、AIによる音声入力や要約ツール、書類作成支援を導入することで、事務作業の時間が劇的に短縮されます。
私の現場経験では、1日あたり約30〜60分の業務時間が削減できました。この生まれた時間は、どこへ行くのか?
それは、「利用者や家族の話をじっくり聞く時間」へと還元されます。
AIができること・ケアマネがすべきこと
人とAIの役割分担
【AIが得意なこと(裏方)】
- 膨大な記録からの情報検索・要約
- ケアプラン原案(たたき台)の作成
- 複雑な制度情報の整理
【人間(ケアマネ)がすべきこと(本質)】
- 利用者の表情や声色から感情を読み取る
- 家族の複雑な心情に寄り添う
- AIの提案を元に、その人らしい生活を一緒に考える
AIは冷たいものではありません。AIが事務作業を肩代わりしてくれるからこそ、ケアマネージャーはパソコンの画面ではなく、あなたの目を見て話す時間が増えるのです。
中立性と倫理観の担保
ケアマネージャーには「公正中立」が求められます。特定の事業所への利益誘導(囲い込み)は厳禁です。
(出典:厚生労働省「地域包括ケアシステム」)
AIを活用することで、客観的なデータに基づいたプラン提案が可能になり、より透明性の高いサービス選択ができるようになると期待されています。
まとめ:ケアマネージャーを賢く頼ろう

ケアマネージャーと一緒に、安心できるこれからの生活を築いていきましょう。
ケアマネージャーは、あなたが自分らしく生活するためのパートナーです。「こんなこと聞いていいのかな?」と迷わず、まずは相談してみてください。
そして、これからはAIを活用して効率的に働き、その分たっぷりと相談に乗ってくれるケアマネージャーが増えていくはずです。人とテクノロジーの力を借りて、安心できる介護生活を築いていきましょう。
※記事内の業務範囲やルールは一般的な介護保険制度に基づいています。自治体のローカルルール(独自基準)によって異なる場合があるため、詳細は担当の地域包括支援センター等にご確認ください。

